
ちょっと時間経ってしまいましたが、9月の日高2daysエンデューロで乗った2012'GASGAS EC250 Racingの車両の紹介をしたいと思います


この車両はGASGAS JAPANよりこの大会だけお借りしたもので、JNCCやWEXなどのイベントでは試乗車として使われていたものです。9月1日の川西のJEC-Litesが終わってからGASGAS JAPANまで取りに行ってきました。

この2ストEC250には標準タイプと前後サスペンショングレードアップの“Racing”の二種類があり、今回乗ったのはフロントフォークがマルゾッキ。リアショックがオーリンズのRacingです。標準タイプは前後共にザックスのサスペンションです。
広報車を限られた時間で自分仕様にしただけですが、一応各部の紹介です。

ゼッケンベースは10graffiti製。

ハンドルは標準はRenthalツインウォールですがファットバーに変更。オレンジのポーチはタイムカード入れです。オンタイムエンデューロの必需品です。
今回は公道走行もあったのでミラーも装備。

ハンドガードはモトクロスと同様にオープンタイプが好きなので、標準のガードをそのまま使用。スロットルチューブは社外のアルミ製(G2エルゴノミクス)に変更。スロットル周りはdomino製でKTMと共通。グリップはSDGです。

レバーはZETAのピボットレバー。ブレーキはGASGAS用があります。クラッチはマグラの油圧で、KTM用が流用できました。

シートカバーはSPIRAL製の特注を作ってもらいました。ECの場合タンク側からの傾斜が長いのでちょうどシッティングでの着座位置がそこになってしまい、滑る感じがあったのですが、滑り止めのリブを入れてもらい解消されました。
二日目のクロステストなど、マディで滑るコンディションでも確実なライディングが可能になります。

ラジエターガードは定番中の定番。

クラッチカバーだけがリクルスです(笑)。元々リクルスのクラッチキットが組み込まれていましたが、私が使ったことがないので、ノーマルに戻しました。カバーだけは標準が樹脂製なので、強度の問題からリクルスにしました。
エンジンはキャブセッティングを薄くしたくらいで、すべてノーマルです。

ドライブチェーンはD.I.Dの520VT2。エンデューロ専用のシールチェーンです。今年からこのチェーン使っていますが、二日間チェーン調整なしで問題なく走れます。雪のSUGOもマディの定義もノントラブルでした。

オーリンズの恩恵はかなりのものです。特に牧草地をハイスピードで駆け抜けるエンデューロテスト。高速な下りのギャップでの吸収性は格別でした。

PHOTO/RUNARUNA WORKS
肝心な結果はDay1リタイヤ。Day2が3位。初日のリタイヤは、転倒したときにスロットルケーブルが引っ張られて全開になり、エンジンがかからなくなって時間切れでした…。
転んだときに全開状態で、ハンドル側の張りを直してアクセルの感触も元に戻っていたんですが、キャブレター側も変なふうに引っかかっていたようで、アクセル全開状態でキックしていたのでガソリンを吸わずにエンジンがかからなかったようです。う~ん、これも経験不足ですね。
気を取り直して二日目は3位。ランキングは残り2戦で2位につけています。IA昇格は3位まで。

PHOTO/RUNARUNA WORKS
リエゾンで多かった川渡り・川下りがかなり楽に走れて今回は助かりました。ちょうど、クロステストの前が長い川下りで、そこでの体力消耗がないのでテストに入るときに疲れていないんです


難所ではトライアルマシンのような安定感。ホントにスイスイ進んでいきます。今年のエルズベルグロデオで、ドギーランプキンがEC300で2位になってますからね。今回乗ってみてその良さが分かりました。
逆に、モトクロス的なセクションでモトクロッサーのように走ろうとすると戸惑います。エンジン特性の問題ですが、思いっきり低速に降ってあるので中速へのつながり方にクセがあり、モトクロッサーの感覚で走るとタイミングがずれますね。アクセルワーク、シフトアップ、このマシンに合わせて走れれば、もっと良い結果が出せたと思います。

PHOTO/RUNARUNA WORKS
IA、IB混走のファイナルクロスではホールショット決められました

今回は日高のみの単発企画でしたが、また乗れる機会があればEC250でレースに出てみたいと思います。11月のGASGASフェスティバルは、ECで出られたら良いな~と思っています。